データを守れ

システム管理者にとって一番大事な管理対象はデータと考えています。

サーバーやネットワークも大事ですが、いずれもデータを使って業務が行えるようにするためのシステムやインフラです。

機械は壊れても買い替える事はできますが、データは消えたら買うことはできません。

企業であれば今まで積み上げてきた顧客データや会社経営のための経理に関するデータ、公務員であれば住民に関するデータ、今までの業務の内容などなど・・・。

今回はデータを守る方法について話していきます。

バックアップの重要性

データを守る方法はバックアップが一番です。

バックアップ以外にもRAID(読み方:レイド 意味:ハードディスクなどの記憶媒体を複数個用意し、ディスク故障に備えて記憶媒体同士でコピーを取りあったり、データを分裂して保存したりする技術)がありますが、それが可能なのはサーバーやNAS(読み方:ナス 意味:ネットワーク上にある記憶媒体 PCにUSBでHDDを繋げるのと同じイメージでネットワーク上にあるHDD)くらいです。

PCやスイッチなどのネットワーク機器にはそれはできません。

そこでバックアップです。

PCであれば、重要なデータやPCそのもの(イメージバックアップ これから話します)を、ネットワーク機器であれば設定情報をUSBメモリなどの別な記憶媒体へ保存します。

仮にPCが壊れても、重要なデータはすぐに参照できますし、イメージバックアップがあればPCが壊れる前と同じ環境にすぐ戻せます。

ネットワークも機器が壊れても、設定情報を同じネットワーク機器に取り込めば、すぐに元通りにできます。

バックアップを取得していれば、故障などのトラブルにすぐに対応できるようになります。

バックアップを取る時はいつ?

バックアップを取るタイミングはいつか?

それは毎日です。

毎日とるの?と驚かれる方もいると思います。

しかし従業員が業務において日々アクセスしているサーバー(ファイルサーバー)を確認してみてください。

おそらく毎日何かしらの形でバックアップしていると思います。

していない時は毎日バックアップするようにすぐに対応してください。

ファイルサーバーはデータが毎秒で情報が更新されていきます。

データが常に更新されているのに1週間に1回では、何かあっては最悪1週間前のデータとなります。

業務が1週間分失うのは相当な痛手となります。

こういったデータは毎日取得してください。

ほかにバックアップタイミングは、サーバーやネットワーク機器の設定を変更する前に、システムのバージョンアップを行う前にと何か作業をする前で問題ありません。

これらはさきほどと違ってデータが更新される時はシステム管理者が手を加える時がほとんどです。

そういうデータが一定期間変わらないのであれば、変更前にバックアップを取得するだけで十分です。

バックアップの保存数

バックアップしたデータはいつまで保存していなければならないのか?

この考えが「世代」といいます。

バックアップそ保存している数が1つであれば、1世代。

7つまで保存してあれば、7世代(8つめバックアップ取得時は、一番古いバックアップを削除し、常に7つ保存しています)と言います。

何世代保存するかは、自由です。

各企業においての運用で決めていただいて自由です。

正解はないです。

参考までに私が公務員時代は、ファイルサーバーは1日1回毎朝シャドウコピー(指定したデータを自動でバックアップし、好きな時に復元可能なwindowsの機能)を取得してました。

シャドウコピーは最大64個(64世代)まで保存しますので、約2か月分ファイルサーバー全体をコピーしていました。

さらに、HDD故障にそなえRAID6(RAIDの種類がいくつかあり、その中でHDDが2つ壊れてもデータが保障されている技術)で構成しています。

さらにさらに、機器の大規模故障や災害に備えてLTOテープ(コンピュータ用の磁気テープ。カセットテープをイメージすると分かりやすいかも・・・そもそもカセットテープ知ってるか不安)に日々バックアップしていました。

ファイルサーバー以外では、スタンドアロンで使うシステムは3世代、それ以外は1世代でした。

職員との距離が近いデータであればあるほど、バックアップの頻度、世代数などは多く、頑丈にしていました。

何度も言いますが、システム部門は職員が業務に専念できるための裏方です。

それを考えてバックアップの頻度等を決めるといいと思います。

バックアップの種類

バックアップにもいろいろあります。

それぞれの特徴を踏まえながら説明していきます。

イメージバックアップ

イメージバックアップは対象の機器そのものをバックアップします。

機器そのもののバックアップなので、このデータを同じ型番の機器に復元するとすべてが同じ機器が出来上がります(IPなどの設定も含め同じなるので、ネットワークへつなげるさいは注意)。

PCの場合、イメージバックアップを取得していればPCが壊れても、同じPCが手に入ればすぐに復元可能であり、PCの設定作業などが省けます。

イメージバックアップを作成するソフトウェアによっては、イメージバックアップから必要なデータのみを取得することも可能です。

メリットだらけに感じますが、デメリットももちろんあります。

それは、データ容量が大きい、バックアップ取得時間が長いです。

機器そのものをコピーしますから、OSやらデータ全体なのでバックアップ容量は大きくなるのは容易に予想できると思います。

データ容量が大きくなると比例してバックアップするまでの時間も長いです。

長いと言っても、私が使っていたacronisという製品は保存容量によりますが、10分~20分あればだいたいのPCはバックアップ取得できていました。

復元までの工程が少ないので、トラブル時のダウンタイム(業務ができない時間)が短くなることに魅力を感じており、個人的にとてもオススメします。

強くオススメします。

ファイルバックアップ

ファイルバックアップはフォルダやファイル単位でデータコピーします。

大事な写真を外付けHDDやUSBメモリへコピーする行為と同じです。

必要なデータだけのコピーなのでバックアップ時間はとても短いです。

しかし、機器故障時は復旧するのに機器の設定作業を行う必要があるため、ダウンタイムも長くなります。

イメージバックアップが取得できない理由がないのであれば、私はこの方法を行なっていませんでした。

システムによるバックアップ

PCやサーバーにインストールしたあるシステムが、システムそのものをバックアップするためにシステム内で構成されているバックアップです。

システムに関するデータのみのバックアップであるので、バックアップ時間も短く、容量も小さいです。

ただし、システムを構築してからでないと復元できません(システムありきの設計であるため)。

個人的にイメージバックアップ取得できれば不要と考えています。

バックアップの種類所感

私個人的には、イメージバックアップがあれば十分と考えています。

復元の工程が短くできるのも大きいです。

ただし、同じ機器(型番)でないとイメージバックアップによる復元はできません。

これは大きなデメリットですが、私が使っていたacronisは取得したイメージバックアップからファイルの取得も可能です。

同じ機器が手に入らない時は、復旧までの工程が多いですが、イメージバックアップデータから復元も可能です。

バックアップ手法

バックアップの手法は、フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップと3つに分けられます。

それぞれの特徴について話します。

フルバックアップ

フルバックアップは、読んで字のごとくフル(完全)にバックアップします。

つまり、バックアップ対象機器の対象範囲全部をバックアップします。

複数世代管理の場合でも、常に全バックアップとるので容量が大きくなります。

イメージバックアップでフルバックアップを数世代となると相当な容量となります。

差分バックアップ

差分バックアップは、最初はフルバックアップを取るのですが、2世代目以降のバックアップはフルバックアップ取得した時と比較して変更された箇所のみをバックアップします。

複数世代管理の場合、1つめのバックアップはフルバックアップなので大きいですが、2世代目以降は変更点のみなので全体の容量がフルバックアップと比較して小さくなります。

復旧は、フルバックアップデータ1つと差分バックアップ1つで復旧可能です。

増分バックアップ

増分バックアップは、最初は差分同様フルバックアップを取ります。

2世代目以降は、前回のバックアップ時と比較して変更された箇所のみをバックアップします。

差分と分かりにくいですが、差分はフルバックアップ時と比較しますが、増分は前回バックアップ時と比較します。

3世代目のバックアップ時を考えると分かりますが、差分は1世代目から変更された箇所を、増分は2世代目から変更された箇所をバックアップします。

複数世代管理の場合、前回のバックアップとの変更点のバックアップなので容量は差分バックアップと比較して小さくなります。

復旧は、フルバックアップデータから2世代目、3世代目・・・すべて必要になります。

バックアップの手法所感

私個人的にはフルバックアップが好きです。

理由は、差分増分のバックアップは1つでもデータ損失すると復元できないからです。

それだけですが、復旧するにあたってとても重要です。

保存のための容量はかなり必要とします。

イメージバックアップのフルバックアップですから、相当な容量でした。

しかし、大事なデータを守る者としてHDD費用やその手間にかけるコストはどれだけかけてもデータを守るべきと考えています。

データは消えたら買うことできません。

まとめ

会社で使っているデータは今まで蓄えられたものです。

消えてしまったら再び手に入れることはとても困難です。

それを防ぐためにバックアップを取得してください。

バックアップには、様々な種類と手法があります。

私個人的には、イメージバックアップのフルバックアップをオススメします。

容量はそうとう大きくなります。

HDDは高くないです。

HDD購入費用で復旧工程を少なく、高確率に復旧できる方法をこれだと思っています。

会社毎で運用が違うと思いますが、データは確実に守ってください

コメント

タイトルとURLをコピーしました